和楽畳®は1000年の歴史を持つ伝統的な稲わらの置き畳です。
当店では昔ながらの稲わら畳の土台となる稲わら畳床を従来の半分の厚さ(2.5cm)に作れる様、独自に製造機械を改良し、内部構造と使用材料を工夫して薄くても平らで耐久性のある、稲わら畳としては究極の薄さと軽さの置き敷き畳を開発。皆がなごやかに畳の上で楽しんでいただける様、和楽畳®と妙名いたしました。
仕上がり厚さ3cm、85cm×85cm角の規格品で、重さ約7.5kg、稲わら畳としては最軽量で収納が可能です。天然素材にこだわった、健康と環境に配慮したこれまで市場になかった新商品です。科学的に立証されている素晴らしい性能があります。
和楽畳®は人と環境に優しいエコマーク認定商品です。
※裏面にエコマークシールを貼り付けします。
稲わら畳(和楽畳®)は数々のすばらしい性能があります。畳の性能はこちら
表面の新しいい草の香りは大部分の人が好むとされています。そこから得られる、おだやかな気持ちになるリラックス効果があります。
畳の大部分を占める稲わら畳床はやわらか過ぎず固過ぎない、独特の感触がごろんと横になった時、体に伝わる温かみ、優しさがいやしの気持ちを与えてくれます。
い草も稲わらも植物ですので呼吸作用で室内の空気をきれいにする働きをします。しかも有害ガスを吸着し、目に見えない室内環境の改善に役立っています。
稲わら畳の一番の性能は断熱・保温性です。現代住宅の断熱材として使用されているポリスチレンフォームや木質インシュレーションボードと比較して稲わら畳床は同じ厚さなら5.3倍の断熱性能が科学的な実験により立証されています。しかも一度暖かくなると冷めにくい、保温の効果もあります。昔の布団の中身に細かく切った稲わらを使用した物が一般的にありました。先人の知恵です。燃えやすい稲わらを約8分の1に圧縮して作られる稲わら畳は常温では燃えない性質に変わります。火が消えてしまいます。また火災時の有害ガスの発生もありません。
稲わらは毎年出来る再生材料として日本環境協会に認められております。和楽畳®は厳しい審査を経て「稲わら本畳」の名称で人と環境にやさしいエコマーク認定商品として認められています。廃棄の際も有害ガスの発生が極めて少なくリサイクルも可能です。持続可能なSDGsの取り組みにも叶う製品です。
和楽畳床の製法上の特長は、ハカマを取った稲わらの芯だけ一本一本をい草畳表と同じように編み上げて作られる稲わら菰(こも)を畳床の表面及び内部に交互に5枚重ね合わせ配置する事で、何年使っても凹凸にならない平らさと厚い畳とほとんど変わらない耐久性があります。
現在普及が著しい化学素材の薄い置き畳の多くが畳表と畳床を一体的に化学接着剤で圧着させる製法とホッチキス等の金具で止められる製法な為、表面の畳表が汚れたり、傷んだ場合、使い捨てになる商品なのに対し、昔ながらの糸で縫う製法は畳床はそのままで表面の畳表・畳縁を交換する表替え修繕が可能です。永く使えて結果的に経済的です。
薄い化学素材の置き畳の多くは畳床の表面に化学素材のスポンジ状の2mm程度のクッションシートを配しておりますが、その下は非常に固い素材が用いられており、稲わら畳とは異質な感触になります。
和楽畳®は天然素材を基本としておりますので、稲わら畳床と相性の良い熊本県産のい草畳表の組み合わせになります。ポリプロピレン系の樹脂性や機械すき和紙を化学加工した工業畳表はお部屋に合わせた様々な色や織り方でデザイン性を楽しむことが出来ますが、和楽畳®の規格品の畳表はい草の引き目織と縁無畳用の目積織の2種類になります。
畳縁に関しては、昔ながらの自然素材、綿を色染めした伝統的な畳縁の3種類と化繊(ポリエステル等)で作られ様々な柄や色彩、デザインが豊富で耐久性もある17種類の畳縁を和楽畳用として用意させていただいております。見本の中からお好きな物をお選びいただけます。 畳縁についてはこちら >
和楽畳®は古い伝統的な製法の、現代では最も新しい畳製品です。
和楽畳®は新商品ですので販売実績が少なく、レビューを紹介する事が出来ませんが、23年前にほとんど同様の製法で作った、仕上がり厚さ2.2cmの極薄の稲わら畳が当店の畳職人たちの休憩室で使い続けて参りました。過去3回畳床はそのままで、傷んだ畳表を交換する表替え修繕を行なっております。化学素材の置き畳の多くが使い捨て商品であるのに対し、永く使えて経済的です。
現代住宅の多くが広いフローリングスペースを取り、和室が少なくなっています。
和楽畳®をフローリングスペースの一角に置いていただき、こたつを置いての一家団らんや横になってくつろぐ場として使用していただき、不要の場合は収納も可能です。様々な生活スタイルに合わせて利用していただきたいと思います。
また、シングルサイズの敷布団とほぼ同サイズの和楽畳®もありますので、フローリングの上に畳を敷いていただき寝床スペースとしての利用もお勧めします。
畳が生まれた平安時代、置き畳として使われた畳は四方に畳縁が付けられ、貴族や武士の身分の高さで畳縁の紋様が定まっていたとされます。
江戸時代になり、一般庶民にまで畳が普及する様になると、高価な畳縁は大きな商家や武士等身分の高い階級で使われ、一般庶民は縁無の畳が使われる様になりました。どちらにしても畳製作は全て手作業によるものでした。
現代では畳縁も安価になり、コンピューター制御の自動化された畳製作機械により、縁付き畳が主流になっています。
縁無し畳は逆に自動化された現在の製作機械だけでは作れず、手作業による工程が少なからず必要になり縁付き畳よりはコスト高になります。最近では平らな建材畳床に直接接着剤で畳表を全面圧着させる機械が現れ、比較的容易に縁無畳が作れるようになり、コストダウンから手軽に求められる価格になっています。
稲わら畳床を使った縁無し畳の製作は畳技能士の最高の技術が必要です。
化学素材の畳床は板状でどこを切っても平らな状態にあるのに対し、稲わら畳は縫われている畳床の一部を切っただけで、反発力で畳床はふくれ上がります。
それを抑えながら平らに寸法、精度を出しながら手作業を中心に製作する事が出来るのは、畳職の中でも一割程度と推察されます。化学素材の縁無し畳と比較して、時間と技術料がかさみ高価になっています。